瓦屋根から金属屋根へ その②

 

前回は、屋根の重さが気になって、重い瓦屋根から、軽い金属屋根にリフォームされたお話でした。


屋根リフォーム

エバールーフ」という、屋根の端から端まで、継ぎ目がなく、費用対効果抜群!の

横葺きの水平ラインがスッキリした美しい屋根に葺き替えたお話でしたね。

今回は、「エバールーフ」以外にも、優秀な軽い屋根材がいっぱいあるのでそのお話です。



《横葺き断熱屋根》

 「エバールーフ」によく似た、シャープな横ぶきの屋根材です。

大きな違いは屋根材の裏に断熱材が裏打ちされていることと、一枚の大きさが2m前後に決まっていることです。

なので「エバールーフ」に比べ、断熱や遮音性能に優れています。「エバールーフより少々価格は高いです。

色々なメーカーが、断熱材や塗料、形状などに、様々な工夫を凝らし、より高性能な屋根材を目指しています。

種類や色も豊富で、カラーベスト屋根のカバー工法用の屋根材として使われることも多いです。

重さは瓦の 1/10 です。





《かわら455》

見た目は日本瓦そっくりですが、何とガルバリウム鋼鈑製の金属屋根です。

なので重さは日本瓦の1/10以下です。波状なので通気性がよく、熱気や蒸れを逃します。

棟瓦や軒先の面戸といった部材も用意されているので、本格的な和風住宅の入母屋にも対応できます。
かわら455

屋根材一枚の幅は45、5センチで、屋根のてっぺんの棟から軒先まで継ぎ目なしで仕上げることができます。



《ROOGA・ルーガ》

 瓦屋根は重いから地震が心配だけれど瓦屋根の重厚感は捨てがたい…。

KMEWのROOGA(ルーガ)は「厚くて、軽い」屋根材です。厚さは瓦と同じくらいの 25ミリなのに、重さは半分以下です。





波型で和風の「雅(みやび)」と、石を割ったような風合いの「鉄平(てっぺい)」の二種類あります。

どちらも、一枚を4本のビスで固定するので、強風にも強く、また木槌で叩いても割れない強さも兼ね備えています。





最後に、昭和56年以前の建物は、耐震基準の改正前の建物なので地震に弱いです。(阪神淡路大震災の教訓です。)

屋根は軽ければ軽いほど地震に強いのですが、

それは、瓦が重くてつぶれるというよりも、重い屋根だと大きく揺れて、壁と柱などが耐えきれず倒れてしまうのだそうです。

反対に軽い屋根だと揺れが小さくて済むので倒れにくく、万一倒れてしまうようなことがあったとしても、

倒れるまでに時間がかかるので逃げる事ができるのです。

屋根を軽くしただけですべて解決するのは難しいですが、

屋根の軽量化は、特に築年数の古い土葺きの瓦屋根の場合はとっても効果があるということはわかっています。