外壁リフォーム、重ね張(カバー)工法
家の外まわり…みんな こんな事思っているようです。
住まいの外まわりと言っても思いは様々。「きれいにしたい」「傷んだ所を直したい」「費用は?」などはもちろんのこと、
ただきれいにするだけでなく「全く違う外観」や冷暖房といった「快適性」さらに「耐震」など、たくさんのご希望がありますね。
屋根材や外壁材の性能の進歩や施工技術の向上などから、様々なご希望を叶えるリフォームができるようになりました。
そんな中から、今回は外壁の「重ね張り工法」についてお伝えします。
「金属サイディング」
まず押さえておきたい事は「(外壁)重ね張り工法」とは、名前のとおり今ある外壁の上に
新しい外壁材を重ねて張っていく施工方法のことです。重ねて張るので、新しい外壁材は軽くなければなりません。
なぜなら、重いと、建物に負担がかかり、強風や地震の時など揺れが大きくなってしまい危険だからです。
軽い外壁と言えば、成型角波や金属サイディング!
成型角波はもうお馴染み、ガルバリウム鋼鈑を凸凹に成型したものですね。
「金属サイディング」も、また成型角波と同じガルバリウム鋼鈑を凸凹に成型したものなのですが、
大きな違いは、断熱材と見た目です。
見た感じは、まるで本物の石や木や、レンガ…etc ↑ ↑ ↑ とても金属とは思えない風貌です。
断熱材は、こんなふうに接着しています ↓ ↓ ↓
持ってみるととても軽いので「あッ!金属なんだ」ってそんな感じです。
それから、細かい事かもしれませんが、「釘頭」が見えません。
こういう細部が、仕上がりの美しさや高級感につながるのですね。
「重ね張り工法」特徴
まず良い点から。
うすうすお気付きかもしれませんが、低コストで経済的です。
「重ね張り」は今ある外壁をはがさいで重ねて張るので、はがす手間も、ゴミも少なくて済みます。
工事期間も短く、剥がして張る工事と比べると、その分費用もおさえることができます。
外壁をはがさないことで得する事はまだあります。住みながら工事できます。
壁を壊さないので、さほどホコリもたちません。
お隣さんにもあまりご迷惑をかけずに工事ができるので安心ですね。
それから最大の長所だと思うのは、「住まいを一新」できることです。大変身!!!
思い浮かべてみてください。例えば今までベージュ一色だった外観が、木とレンガ調のお洒落な住まいに大変身してしまうのです。
一般的な「塗装」では印象までをも変えるのは、ちょっと難しいですよね。
それでは「短所」は?
「重ね張り工法」は良いこと尽くめで短所はないの? って言われれば…残念ですが、もちろんあります。
まず、第一に、「胴縁(下地)」+「金属サイディング」で、壁が厚くなるので、複雑な形状の外壁にはきれいに張れません。
凸凹とした細部が、どうしてもゴツくなってしまいます。
あと、「塗装」と比べると、工事価格が2~3倍ほどかかってしまいます。
「剥がして張る」ことに比べれば、先に述べたように低価格なんですけどね。
もっとも、「重ね張り」や「剥がして張る」ことと「塗装」を比べるのは、ちょっと酷な感じもしますが・・・
だって「重ね張り」や「剥がして張る」のは、外壁が新品になるのですから・・・
けれど、百歩譲って、「塗装」VS「重ね張り」や「剥がして張る」を比べてみると、
長い目で見ると、メンテナンス費用はお得と言われています。というのも…
なぜ、お得か?? 長くなってしまいましたので、また次回・・・