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塩瀬公民館軒天改修工事
今日のブログは軒天改修工事をご紹介します。
軒天とはというところから説明していきます。
軒天とは屋根と外壁の取り合いのことを言います。
垂木や野地板を隠す役割や、火災の時には屋根裏までの延焼を防ぐ役割があると言われています。
さらに軒先として考えると、雨水が直接外壁に当たる範囲を狭くして
外壁の劣化を防ぐ役割があります。
馴染みは薄い軒天・軒先ですが、重要な役割を担っている部位でもあります。
過去の現場で分かりやすい写真がありましたので、そちらの写真でまずは説明していきます。
古くなった軒天の写真です。
木の板が張ってあることが多いです。
劣化して化粧面が剥がれかけてしまっています。
こちらはキリヨケの軒天です。
更に劣化が進み、完全に剥がれ落ちてしまいました。
成型角波を張る施工後の写真です。
これで劣化し、剥がれてくる心配もございません。
既存の板もなるべく剥がさず上張りでの施工です。
木目の成型角波を使用しました。
様々な色、柄からお好きな物を選んでいただけます。
外壁の色等を参考しながらコーディネートを考えるのも
楽しいかもしれませんね。
ただ、色褪せはしますので
定期的なメンテナンスは必要です。
さてさて度々、ブログで登場している塩施公民館です。
少し分かりにくいですが、軒天に注目してみてください。
こちらも、木の板が貼ってあったため、劣化で剥がれてしまっています。
早速施工開始です!!
今回は二人での施工です。
押さえる人、固定する人とで
協力して行います。
赤いヘルメットは16歳タクトくん。
一生懸命頑張っています。
一日で工事完了です。
今回は白い成型角波を使用しました。
今回は白い成型角波を使用しました。
ご覧の通り軒天のリフォームは非常にお手軽に進めることができます。
ただ、足場がないと大屋根の軒天は施工が難しくなってしまうことがほとんどです。
軒天のためにために足場を組むのは少しもったいないような気がします。
ですので、屋根の葺き替え工事や塗装工事等で足場を組んだ時のプラスアルファとしてオススメです。
もちろん、下屋根等足場なしでの施工可能箇所もございます。
気になった方、お気軽にお問い合わせくださいませ!!
地震に強い、軽い屋根
先週の続き 「地震に強い軽い屋根 」のお話です。
そもそも、なんで軽い屋根が地震に強いか?って言うと、
屋根を軽くすると、地震の時、重い屋根より揺れが小さくて済むのです。
揺れが小さいと倒れにくくなるので、倒壊までの時間を長引かせることができ、
万が一の時、逃げる時間を稼ぐことができるっていうわけです。
以前、コンクリート瓦から金属屋根への葺き替えたお客様は、
「地震の時の揺れが全く違う」と驚かれておりました。
一番軽いのは金属屋根で、瓦のわずか1/10の重さしかありません。
昔と比べ種類も豊富で、和風住宅の入母屋に対応できるものや、断熱材がついて性能がよいものなど。
昔の「トタン屋根」と呼ばれていたものとは雲泥の差があります。
重い瓦屋根で、やっぱり地震が心配だったそう。
重さが1/10以下の軽い金属屋根。
和風の入母屋だって対応できます!
しかしながら、それでも
「金属の屋根はどうもなぁ…。」という方もいらっしゃいます。
そこで今回は、ROOGA(ルーガ)という金属ではない軽い屋根材をご紹介します。
ROOGA(ルーガ)は、瓦と同じ25ミリの厚さがありますが、重さは瓦の半分しかない屋根材です。
このROOGA(ルーガ)は、外装大手メーカーKMEW(ケイミュー)が、4年もの歳月をかけて、
「瓦を超えることが使命だと信じて」開発した、新しい素材の屋根材です。
※KMEW(ケイミュー)は、クボタと松下電工(現:パナソニック)の住宅外装建材部門が統合して設立した会社です。
次回は ROOGA(ルーガ)についてもっと詳しく説明しますね。
新城市塩瀬公民館屋根改修工事 完成編
前回はルーフィングを施工するところまでご紹介しました。
これで屋根本体を葺いていく準備完了です。
その前に、二次防水の説明から参りましょう。
まず、防水とは【雨が漏らないようにすること】と言い換えることができます。
当然ですが屋根がない外は雨がダイレクトに降り注ぎますよね。
なので屋根は雨風をしのぐことが第一の存在意義と言っても過言ではありません。
雨風をしのぐために二次=二重の防水をしています!ということが
二次防水の簡単な説明になります。
ちなみに一次防水の一次とは瓦、カラーベスト、金属の屋根等々です。
俗に言う「屋根」が、まず一次防水の役割を果たしています。
一次防水を突破してしまった雨水を二次防水(ここではルーフィング)でせき止める!
そして絶対に室内には雨水を侵入させない!
という役割がこのルーフィングにはございます。
それでは、施工前・施工後をビフォー・アフター形式で紹介します。
同じ箇所での写真です。
棟周りの納めです。
写真のy字になっているところを本棟・下り棟と呼びます。
同じ柄・色の平板を同時に発注し、自分たちで加工します。
金属屋根にすることによって鬼瓦がなくなりました。
好みの問題もありますがスッキリして今っぽくなりました。
足場を組んでから、完工までは約2周間程です。
それでは、順序を追ってもう一度おさらいです。
昔ながらのセメント瓦。
今はもう生産がございません。
瓦を降ろし終えました。
下ろし終えたら大工さんの出番です。
野地板を貼って行きます。
ルーフィング施工完了!
いよいよ屋根本体の施工です。
一次防水の役割を果たす金属屋根。
これで雨漏りの心配も不要です。
簡単に説明すると上記のように5段階で説明することができます。
屋根のリフォームをお考えの方に少しでも参考になればと思います。
気になることございましたらお気軽にご相談ください。
そして塩瀬公民館様、今回は本当にお世話になりありがとうございました。
昨夜の地震… で、思うこと…
こんにちは。昨夜の地震はびっくりしました! 新城、震度3ですって!!ちょっと恐かった恵子です
そういえば、最近、火山の噴火や地震が多いと感じませんか?
ハワイのキラウエア火山噴火の映像は衝撃でしたし、確か日本でも噴火がありましたよね。
南海トラフ地震が発生する確率も、10年以内に「20~30%」、50年以内では「90%程度かそれ以上」と、
ここ一年で大きく跳ね上げられたみたいだし、漠然と嫌な感じがします。
平成7年の阪神・淡路大震災では、
88%が家の倒壊で亡くなり、驚くことに、
倒壊した98%が旧耐震基準で建てられた住宅だったそうです。
平成28年の熊本地震でも、
旧耐震基準の木造住宅の95%以上が被害を被ったそうです。
ここで言う「旧耐震基準」とは、昭和56年以前の基準のことです。
大きな地震が起きるたびに耐震基準は見直されてきたのですが、昭和56年には抜本的な改正が行われました。
改正以前では、震度5程度の地震に耐えられることが基準でしたが、
改正後の新耐震基準では、建物が倒壊しないだけでなく、建物内にいる人の命を守ることが大事とされました。
つまり、昭和56年の改正以前に建てられた住宅は、耐震性能が低く、倒壊しやすい建物である可能性が高いのです。
で、耐震補強工事が必要となるのですが、
耐震補強工事は、一般的には、壁に筋交を入れたり、構造用合板を張ったり、開口部の広い所には、新たに壁を増設したり、
また腐ったり、シロアリに食われた所を取り換えたり、土台や柱に専用の金物を取付けたり、
基礎にヒビがあれば、その修繕を行うなどの工事が多いです。
「壁の補強」「壁の配置」「基礎の補強」が木造住宅の補強工事の基本です。
けれど、これらの工事は室内で行うため、家具の移動や、部屋の片づけなど負担も大きいです。
そこで、耐震にも有効で、室内に入らなくても施工できる
屋根の軽量化工事についてお伝えしようと思いますが、
前置きが長くなりましたので、また次回お伝えします。
新城市塩瀬公民館屋根改修工事パート2
見ての通りこのままでは屋根がない状態ですので、雨が降れば雨漏りしてしまいます。
なんとか晴れのうちにルーフィング(防水紙)張りまで完了させたいところです。
この野地板がルーフィングと屋根材の下地となります。
屋根が大きかったので使った板は約100枚。
荷揚げだけで一仕事。と思いきやここでタワーが大活躍。
(屋根にハシゴのように掛かっているものです)
ボタンひとつで一度に10枚ほどの合板を荷揚げすることが可能です。
ルーフィング施工後の写真です。
ただの緑色の紙に見えるかもしれませんが、
二次防水というとても重要な役割を果たします。
二次防水の詳しい説明はまた後日。
ルーフィングが上に重なるように貼っていきます。
屋根の勾配に沿って流れてくる水を浸入させないためです。
タッカーを打ったところにはコーキングを施し、
雨の養生としてもこれで大丈夫です。
使用した屋根材はアイジー工業のガルテクトです。
詳しくは次回のブログで紹介します。
ブログが新しくなり、ここまでの投稿で一時間超え… 早く慣れるように頑張ります!