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外壁の剥がれ、放置は危険?主な原因と補修費用<窯業系サイディング>

2026.02.26

ふとご自宅の外壁を見上げたとき、塗装がめくれていたり、一部が剥がれ落ちていたり、ひび割れがひどくなっていることはありませんか?
「少し見た目が悪いけれど、まだ生活に支障はないし……」と、つい修理を先延ばしにしてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、このような劣化を放置すると、雨漏りや建物の腐食といった深刻なトラブルに発展し、結果的に高額な修繕費がかかってしまうことも。

この記事では、外壁の剥がれが引き起こすリスクや主な原因、そして剥がれ以外の劣化も含めた、補修にかかる費用の工法別の目安を解説します。
大切な我が家を長く守るために、正しい知識と対処法を押さえておきましょう。

 

1. 外壁の剥がれは「放置厳禁」!見た目以上に深刻な雨漏りや腐食のサイン

剥がれた住宅の外壁イメージ

外壁の塗膜は、建物や外壁材本体を雨や紫外線から守る「保護シールド」のような役割を果たしています。
その塗膜が剥がれるということは、建物が無防備な状態になり、直接雨水の影響を受けることを意味します。
防水機能を失った外壁を放置することは、雨漏りを誘発するだけでなく、建物の寿命そのものを縮める深刻な事態につながりかねません。

ここでは、外壁の剥がれが引き起こす具体的なリスクについて解説します。

剥がれた箇所から雨水が侵入!建物内部(柱・土台)が腐食するリスク

外壁の塗装が剥がれると、そこから雨水が外壁材の内部へと浸透し始めます。
トタンや窯業系(ようぎょうけい)サイディング、モルタルといった外壁材そのものが水を吸い込むと、反りやひび割れが発生し、隙間がさらに拡大するという悪循環に陥ります。

しかし、本当の恐ろしさは「壁の内側」で進行します。

浸入した雨水は、防水シートを越えて断熱材を濡らし、やがては建物を支える柱や土台といった構造部分(木部)に到達します。
湿った木材は腐朽菌の温床となり、腐食が一気に進行します。さらに、湿気を好むシロアリを呼び寄せる原因にもなりかねません。

表面の剥がれを放置した結果、気付かないうちに壁の中で柱が腐り、建物の耐震強度が著しく低下してしまうケースも珍しくないのです。
「たかが塗装の剥がれ」と侮らず、構造体を守るためのメンテナンスという意識を持つことが重要です。

放置すると被害が拡大!補修範囲が広がり費用が高額になる恐れも

外壁の剥がれを見つけた際に、「もう少しひどくなってから直そう」と修理を先延ばしにするのは、経済的な観点からもおすすめできません。
初期段階の小さな剥がれであれば、部分的な塗装や補修だけで済み、数万円〜十数万円程度で収まるケースがほとんどです。

しかし、放置して雨水が内部に浸透し、下地や構造材まで腐食してしまった場合、工事の規模はまったく変わってきます。
外壁材の張り替えや、腐った柱の入れ替え、シロアリ駆除、内装のリフォームなどが必要になり、修理費用が100万円単位、あるいはそれ以上に膨れ上がることもあります。

また、一部の剥がれを放置すると、周囲の健全な塗膜まで浮き上がらせてしまい、被害範囲が面で広がっていきます。
虫歯の治療と同じように、住まいの不具合も早期発見・早期治療が、結果としてトータルの維持費を安く抑えるための鉄則です。

 

2. なぜ剥がれてしまったのか?経年劣化だけではない3つの主な原因

外壁のチェックをする作業員

「まだ塗装してから10年も経っていないのに、なぜ剥がれてしまったのだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
外壁の塗装が剥がれる原因は、単に「古いから」という経年劣化だけではありません。

建物の置かれた環境や、構造上の問題、あるいは前回の工事の質など、いくつかの要因が複雑に絡み合っていることがあります。
原因を正しく特定することは、適切な補修方法を選び、再発を防ぐために不可欠です。ここでは、代表的な3つの原因について解説します。

原因1:紫外線や雨風のダメージによる「経年劣化」と寿命

最も一般的な原因は、やはり時間の経過とともに塗料の機能が失われていく「経年劣化」です。
外壁は365日、紫外線や雨風、気温の変化にさらされ続けています。
特に紫外線は強力で、塗料に含まれる樹脂成分を徐々に破壊し、外壁との密着力(付着力)を奪っていきます。
一般的なシリコン塗料やラジカル塗料などの耐用年数は、環境にもよりますが約10年〜15年程度と言われています。寿命を迎えた塗膜は、ひび割れや変色、チョーキング(粉吹き)現象などを起こし、最終的にポロポロと剥がれ落ちてしまいます。

これは、どんなに高価な塗料を使っていても避けられない自然な現象です。
「前回いつ塗装したか」を確認し、耐用年数を超えているようであれば、剥がれは「塗り替え時期の合図」と捉えるべきでしょう。

原因2:内側からの湿気や「凍害」による塗膜の押し上げ

外側からのダメージではなく、壁の「内側」に潜む水分が原因で剥がれが起きるケースもあります。
例えば、窯業系(ようぎょうけい)サイディング・モルタルの内部に雨水が浸入していたり、室内からの湿気が壁内に溜まっていたりすると、気温の上昇とともにその水分が蒸発しようとします。その際の水蒸気の圧力が、内側から塗膜をグッと押し上げ、水ぶくれのような膨れや剥がれを引き起こすのです。

また、寒冷地や冬場の気温差が激しい地域で多いのが「凍害」です。
外壁材に染み込んだ水分が凍結して体積が膨張し、その力で塗膜や外壁材そのものを内側から破壊してしまう現象です。

こうした水分が起因となる剥がれは、表面を塗り直すだけでは解決しません。
通気工法を見直したり、漏水の原因を突き止めたりといった根本的な対策が必要になります。

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原因3:施工後数年で剥がれたなら「施工不良」の可能性も

もし、前回の塗装からわずか数年(目安として3年以内など)で著しい剥がれが発生している場合は、経年劣化ではなく「施工不良」や「下地処理の不足」の可能性があります。
例えば、洗浄不足や乾燥不足、塗料の選定ミスなどが考えられます。

ただし、地震や振動によって建物自体が動き、外壁材にひびが入ったことで塗膜が破れるケースもあります。
まずは施工した業者に連絡し、保証内容と照らし合わせながら原因を確認してもらいましょう。

 

3. 外壁リフォーム費用はいくら?補修の目安

工事費と書かれたブロックと電卓

外壁の剥がれを見つけたとき、最も気になるのはやはり「修理にいくらかかるのか」という費用の問題ではないでしょうか。
修理費用は、剥がれの範囲や進行度合いによって大きく異なります。
初期段階の部分補修で済む場合もあれば、全体的な改修が必要になる場合もあります。

ここでは、一般的な費用の相場(目安)について解説します。

塗装の剥がれやひび割れを修理する!外壁リフォーム費用の目安

外壁の修理費用は、主に「部分的な補修で済むか」「全体を直す必要があるか」で桁が変わってきます。
直近の市場動向を踏まえた、一般的な30坪程度の戸建て住宅における費用目安をご紹介します。

1. 部分補修(費用目安:数万円〜20万円程度)

剥がれがごく一部に限られる場合の選択肢です。
症状に合わせて、主に以下のようなメンテナンスを行います。

シーリングの打ち替え:

コーキングの打ち替えのイメージ

窯業系サイディングの継ぎ目にあるゴム状の素材(シーリング)をメンテナンスします。
古いゴム(シーリング)を撤去して新しく充填する「打ち替え」の場合、1メートルあたり900円〜1,500円程度が相場です。
※既存のゴム(シーリング)の上から重ねる「増し打ち」は安価ですが、耐久性が低く剥がれやすいため、目地に関しては「打ち替え」を推奨します。

ひび割れ(クラック)補修:

ひび割れたサイディング

小さなひび割れが併発している場合、隙間を埋める作業が発生します。
これは、1箇所あたり1万円〜数万円程度で済みます。

窯業系サイディングの部分張り替え:

サイディング外壁

1枚だけ交換する場合などは、材料費と工賃で3万円〜10万円程度かかることがあります。

2. 外壁塗装(全体)(費用目安:80万円〜120万円程度)

外壁塗装中の住宅イメージ

剥がれが複数箇所に見られ、塗膜全体の寿命が来ている場合は、家全体を塗り直すのが一般的です。

足場の設置費用や高圧洗浄費を含め、一般的なシリコン塗料やラジカル制御形塗料で塗り替えた場合の総額目安です。
※昨今の資材価格や労務費の上昇に伴い、以前よりも相場が変動しています。あまりに安すぎる見積もりは、必要な工程が省かれている可能性があるため注意が必要です。

3. 外壁の張り替え・カバー工法(費用目安:130万円〜300万円程度)

下地まで腐食が進んでいる場合や、外壁材そのものの寿命が尽きている場合は、新しい外壁材を上から重ねる「カバー工法」や、すべて撤去して新しくする「張り替え」が必要です。

カバー工法

有限会社 建造におけるカバー工法施工の様子

既存の壁を壊さないため、廃材処分費が抑えられ、130万円〜220万円程度が目安です。

張り替え:

有限会社 建造における外壁張り替え施工の様子

最も高額ですが、内部の防水シートなども一新できるため、建物の寿命を大きく延ばせます。費用は150万円〜300万円程度を見込んでおく必要があります。

★台風や雪などの「自然災害」なら火災保険が適用される場合も

「強風でトタンが剥がれた」「雪の重みで雨樋が歪んだ」など、自然災害が原因の破損であれば、火災保険を活用して修理費用を賄える場合があります。
※経年劣化(老朽化)による剥がれや色あせは対象外です。

私たち「建造」では、現地調査の際に「自然災害による被害の可能性があるか」を診断し、保険会社へ提出するための「被災箇所の写真」や「見積書」の作成をお手伝いしています。申請手続き自体はお客様ご自身で行っていただく必要がありますが、書類作成などでしっかりサポートいたしますのでご安心ください。

 

まとめ:剥がれの原因を見極め、状況に合った無駄のない修繕プランを

外壁の剥がれは、雨水の侵入や構造体の腐食を招くサインです。
被害が小さいうちに適切なメンテナンスを行うことが、トータルの補修費用を抑え、大切な住まいを長持ちさせる一番の近道といえるでしょう。

新城市・豊川市で外壁の剥がれやリフォームにお悩みの方は、ぜひ「有限会社 建造」までお気軽にご相談ください。

私たちは創業100年、地域の住まいを守り続けてきた工事店です。
自社に熟練の板金職人が在籍しているため、塗装はもちろん、トタン外壁の張り替えやカバー工法も、余計な中間マージンをカットした適正価格でご提案可能です。
火災保険の活用サポートも含め、お客様の立場に立った最適なプランをご案内いたします!

▼お問い合わせこちら
https://kenzou.co.jp/contact/

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