屋根の葺き替えとカバー工法、どちらがいい?|費用と特徴、選び方を徹底解説
築年数を重ねた今、「うちもそろそろ屋根が心配……」と感じていませんか?
カラーベスト(化粧スレート)屋根のリフォーム工事には「塗装」「葺き替え」や「カバー工法」など、さまざまな工法があります。
それぞれに特徴や費用、メリット・デメリットがあり、ご自宅の状態やご希望に合わせた最適な選択が重要です。
本記事では、豊川市・新城市を中心に年間500件超の施工実績を持つ有限会社建造が、屋根リフォームの「葺き替え工法」と「カバー工法」のメリット・デメリットや選び方を解説します。
- 1.屋根の老朽化が気になる方へ|まず最初に知ってほしい基礎知識
- 2.屋根の葺き替え工法とは|工事内容とメリット・デメリット
- 3.カバー工法とは|工事内容とメリット・デメリット
- 4.屋根の葺き替えとカバー工法を比較
- 5.カバー工法と屋根葺き替え、どちらを選ぶべき?
- 6.まとめ|あなたの家に合った屋根リフォームを選ぶために
屋根の老朽化が気になる方へ|まず最初に知ってほしい基礎知識

屋根に起きやすい劣化症状とは
屋根の劣化は、思っているよりも早く始まります。特に築30年以上が経つお宅では、下記のような症状が見受けられることが多いです。
ひび割れ: 屋根材表面に生じる細かな亀裂。小さな傷も雨水を招き、広がると雨漏りの原因に。
色あせ: 長年の日差しや風雨で色味が薄れてきます。外観も古びて見える要因です。
板金の棟(てっぺん部分)の傷み: 経年劣化で棟がサビたり、ビスが浮いたりしてしまいます。台風や強風時には棟が飛ばされる原因に。
雨漏り: 天井や壁にシミが出てきたら要注意。屋根の防水機能が落ちているサインです。放置すれば梁や柱にも影響しかねません。
このような症状は高い場所にあるため実際にはなかなか点検しにくいもの。
少しでも気になるところを見つけた時は、専門業者への相談を早めにご検討ください。
放置するとどうなる?“修理のタイミング”の重要性

屋根の傷みや雨漏りを「大したことないかも」と後回しにしていると、思いがけず住まい全体に負担が広がってしまう恐れがあります。
具体的には、
住宅全体の劣化が進む: 雨水が柱や梁にしみこんで、家全体の耐久性を下げる原因に。
室内環境の悪化: 壁紙の浮きやカビ・ダニが発生しやすくなるなど、健康にも影響が。
修理コストの増加: 早期の対策なら軽微で済んだ修理も、長期間放置するほど工事規模も費用も大きくなりがち。
修理や点検のタイミングは「築20〜30年」が目安。台風や大きな地震が起きた後、あるいは「あれ?」と違和感を感じた時が、実は行動を始めるベストタイミングなのです。
大切なご自宅を長く守るためにも、「早めの相談と点検」が何より安心です。
▼建造の屋根修理のご依頼はこちらから
https://kenzou.co.jp/contact/
屋根の葺き替え工法とは|工事内容とメリット・デメリット
カラーベスト(化粧スレート)屋根修理にはいくつかの工法がありますが、その中でも特に傷みが酷いときには「屋根の葺き替え」工法が行われます。
葺き替え工法とは、今ある屋根材と防水シートをすべて取り外し、新しい屋根材へとすっかり交換してしまう方法です。
ここでは、その工事内容とメリット・デメリットをまとめました。
葺き替え工法の基本仕組みと施工の流れ

葺き替え工法の流れは次のとおりです。
既存屋根材の撤去: 傷みのある屋根材をすべて外します。
防水シートの新設: 屋根の下地部分の防水シート(ルーフィング)も張り替えます。
下地の修繕: 下地木部の腐食や傷みが見つかれば丁寧に修理します。
新しい屋根材の施工: ご希望やご自宅の条件に合わせ、瓦・金属・スレートなどから選択します。ただし、瓦は屋根が重くなってしまうのでおすすめしません。
このような工程で屋根がほぼ新築同様に生まれ変わります。とくに古く劣化の激しい屋根や雨漏り箇所が多い場合は、根本的な改善につながります。
葺き替えの主なメリット
葺き替え工法には、ご自宅を根本から見直す必要のある場合に採用できる、というのが大きなメリットです。
耐久性が大幅に向上: 屋根材と防水シート、さらに下地木部まで全て新しく交換するため、屋根全体の耐久性が根本から向上します。これにより、今後20年以上の長期的な安心が得られ、次世代への住まいの継承にも最適です。
下地の劣化や腐食も徹底修繕: 既存屋根材をすべて撤去するため、普段見えない下地の傷みや腐食も確実に発見・補修できます。これにより、雨漏りの根本原因を解消し、建物全体の寿命を大きく延ばせます。
屋根材の選択肢が広い: ガルバリウム鋼板・スレートなど、ご自宅の構造やご希望に合わせて最適な屋根材を選べます。断熱性や遮音性など、性能面でもご要望に合わせた提案が可能です。
葺き替えのデメリット
一方でしっかり検討したいのがデメリットです。
工事費用が高め: 後から詳しくお話ししますが、既存屋根材の撤去や廃材処分費、材料費・人件費が多くかかります。
工期がやや長い: 状況によりますが、1週間以上必要になることも少なくありません。
建物構造の確認: 建物の作りや屋根形状によっては追加の補強や準備がいる場合も。
そのため、屋根全体の耐久性や安心を最優先したい方には適していますが、費用や工期、建物の状況も踏まえて慎重に検討することが大切です。
カバー工法とは|工事内容とメリット・デメリット

カバー工法は、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい軽量金属屋根などを重ねて施工する工法です。
屋根の下地が健全で大きな雨漏りや腐食がない場合に適しており、工期や廃材処分費を抑えつつ、断熱性や防音性の向上も期待できます。
近年は、築年数が経過した住宅のメンテナンス方法として専門家からも推奨されるケースが増えており、屋根の寿命延長や美観の回復を効率的に実現できる点で注目されています。
カバー工法の基本仕組みと施工の流れ
カバー工法の流れは次のとおりです。
既存屋根や下地の詳細点検: 下地の状態を調査します。構造的な問題がないかを確認し、カバー工法が適用可能か判断します。
防水シート(ルーフィング)の新設: 必要に応じて、既存屋根の上に防水シートを重ね張りします。これにより、万が一既存屋根に小さな隙間や劣化があっても、雨水の侵入リスクを低減します。
新規屋根材(主に軽量金属)の施工: 新しい屋根を、重ね葺きします。屋根形状や既存屋根の種類に合わせて、雨仕舞や通気層の確保なども考慮して施工します。
カバー工法の主なメリット
カバー工法のメリットはこちらです。
コストを抑えやすい: 既存屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工するため、撤去費用や廃材処分費が大幅に削減できます。材料費・人件費も抑えやすく、全体的な工事費用が葺き替えより安価になるケースが多いです。
工期が短い: 既存屋根の解体作業が不要なため、標準的な住宅であれば3日〜1週間程度で工事が完了します。雨漏りリスクがある場合も迅速な対応が可能です。
断熱・遮音性の向上: 新しい屋根材に遮熱塗料や断熱材付きの屋根材を採用することで、断熱効果や遮音効果が高まります。夏場の熱気や冬の冷気、雨音の軽減にもつながり、室内環境の快適性が向上します。
住みながら工事できる: 屋根の上での作業が中心となるため、室内への影響や騒音・ホコリも比較的少なく、普段通りの生活を続けながら工事を進めることができます。高齢の方やペットがいるご家庭にも安心です。
「できるだけ気軽に、安全な屋根へリフレッシュしたい」ご夫婦にもおすすめしやすい方法です。
カバー工法のデメリット
ただし注意点もあります。
適用できない場合がある: 既存屋根や下地に大きな腐食や雨漏り、カビなどの劣化が進行している場合は、カバー工法ができないケースも。下地の状態を正確に診断することが大切です。
屋根が重くなる: 既存屋根の上に新たな屋根材を重ねるため、屋根全体の重量が増加します。特に築年数の古い住宅では、構造体への負担や耐震性の低下が懸念されるため、補強の検討が重要です。
下地の点検・補修が難しくなる: 既存屋根を撤去しないため、下地部分の劣化や腐食が将来的に進行しても発見・補修が困難になります。定期的な点検や、信頼できる業者による事前診断を依頼し、必要に応じて部分補修や屋根の葺き替えも視野に入れることが大切です。
屋根の葺き替えとカバー工法を比較
「うちの屋根にはどちらが合うのだろう?」と迷っている方のために、費用・工期・耐用年数を軸に両工法の具体的な違いを整理しました。
それぞれの特徴を知れば、納得感のある選択がしやすくなります。
【費用比較】総額と内訳の相場は?

一番気になるコストですが、「葺き替え工法」は「カバー工法」の約1.5〜2倍ほど費用が高いです。
理由は撤去・廃材処分費、下地補修費がかかり、工程も多いためです。
逆に「カバー工法」は既存屋根を撤去しないぶん、費用を抑えやすくなります。
お住まいの大きさや屋根材の種類でも変動するので、正確な金額は必ず現地調査・見積もりを取ると安心です。
<屋根工事の費用相場比較>

※一般的な戸建て(80~100㎡程度)を想定
屋根の状態や選ぶ屋根材によって費用は異なりますので、正確な見積もりは現地調査後に知ることができます。
【工期比較】工事期間と生活への影響は?
工事期間も大きな判断材料です。
葺き替え工法は複数工程が必要なため、通常1週間以上かかる場合が多いです。
カバー工法は撤去工程がほぼないため、1週間以内、短ければ数日で終わることもあります。
工事中の騒音や生活への影響が気になる方は工期の点もしっかり確認しましょう。
【耐用年数比較】リフォーム後の屋根はどのくらい持つ?
耐用年数にも違いがあります。葺き替え工法では下地から新しくなるため、選ぶ屋根材によりますが30年〜40年以上を見込めます。
カバー工法も、使用する新しい屋根材で耐久年数は高耐久にすることが可能です。ただし、下地の傷みに依存するので、もし下地の劣化が進んでいる場合、新しい屋根材の寿命を待たずに、より早期の再リフォームが必要になるリスクも考慮しなければなりません。
カバー工法と屋根葺き替え、どちらを選ぶべき?

屋根の修理方法を選ぶ際には、ご自宅の状況や今後の暮らし方、ご予算などを総合的に考えることが大切です。
次に、葺き替え工法とカバー工法を選ぶ際の判断基準をまとめました。
屋根そのものの状態: 下地の傷みが激しい・雨漏りが多い場合は葺き替え工法。表層の劣化のみで下地が健全ならカバー工法も選択肢です。
雨漏りの有無: 広範囲で雨漏りや劣化が進行しているなら、根本対応できる葺き替えが安心。
ご予算・工期: コストや工期を優先するならカバー工法。
これからの暮らし方: 家を子世代に継ぐなど、これから30年以上住み続ける予定の場合は、屋根の劣化状況を見て葺き替えも候補に。
まとめ|あなたの家に合った屋根リフォームを選ぶために
屋根の「葺き替え」と「カバー工法」は、それぞれにメリット・デメリットがあり、ご自宅の状態や将来の暮らし方によって最適な選択肢は異なります。
築年数が経過し、雨漏りや老朽化が心配な場合は、まず信頼できる専門業者に現地調査を依頼し、状況に合った工法を提案してもらうことが大切です。
豊川市・新城市エリアで屋根工事をお考えの方は、豊富な施工実績を持つ有限会社建造にぜひご相談ください。
弊社では、創業以来、屋根・雨樋・外壁修理の経験を積んだ熟練職人が、屋根の状態を的確に診断します。
大切なご自宅を長く守るため、まずはお気軽に専門家へご相談ください。
▼建造の屋根修理のご依頼はこちらからお願いいたします!
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▼カバー工法の施工実績はこちら
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