築30年以上の
トタン外壁のリフォームは「張替え」がおすすめ!
その理由は・・・
理由①「塗装」は耐久性が短いです。
トタンは、最初は「焼付塗装」がしてあるので、20年くらい長持ちします。
しかし、リフォームでの「現場塗装」では5~7年の周期で塗り替えが必要となります。
それは錆びが発生すると、その耐久性を著しく害すので、錆びが発生する前に塗装することが必要だからです。
そしてその都度、足場代がかかるのは非常にもったいないように感じます。
理由②「重ね張り」は仕上りがゴツいです。
「重ね張り」は今ある外壁はそのままに、その上に下地(胴縁)を作り、新しい外壁材を重ねて張る施工法です。
工事中の雨やホコリの心配もなく、外壁も新しくなり長持ちすることはもちろん、新築したようになります。
しかし外壁が厚くなるので、凸凹の多い複雑な外壁の場合は、
しかし外壁が厚くなるので、凸凹の多い複雑な外壁の場合は、
庇や窓廻りの納め、水切類の仕上げが少々ゴツくなってしまう場合があります。
理由③「張替え」なら、費用も仕上りも◎
「張替え」は、今ある外壁を撤去しなければなりません。
そのため「重ね張り」より、撤去・処分費用が多くかかってしまいそうに思われますが、実はそうではありません。
トタンの場合、外壁材の撤去は、トタンが軽いことや、釘打ちで施工されているので、わりあい容易にできます。
処分費もリサイクルの環境が整っているので、モルタルや窯業系サイディングとは比較にならないくらい安いです。
また、外壁を撤去した際に内部の傷み具合を確認もできるので、確実なリフォームを行なうことができます。
費用が同じくらいなら、仕上りもきれいで、安心のリフォームが行える「張替え」をおすすめします。
同時に耐震補強工事を行うこともできます。
今ある外壁を剥がすので、傷んだ場所の修理はもちろん、断熱材を充填して断熱性能を向上させたり、耐震用金具や筋交い、構造用合板を取付けることで耐震性能を高めるなど、住まいの性能を高めるリフォームを行うことができます。
特に、昭和56年(1981)以前の建物は、耐震基準の改正前の建物なので地震に弱い可能性が高いと言われています。
外壁リフォームを施工する際に、同時に耐震補強工事を行えば、費用も安くすみ効率的です。
【耐震補強工事】
昭和56年5月以前に着工された木造住宅の耐震補強リフォームを行う場合は、補助金を受けることができます。
トタン外壁のリフォームにおすすめの外壁材
剥がして張る「張替え」の場合でも、新しく施工する外壁材は、「成型角波」や「金属サイディング」をおすすめします。今まで張られていた「トタン」はとても軽い外壁材なので、重い外壁材では建物の負担に成ってしまいます。
ガルバリウム鋼板を成形加工して凸凹状にした外壁材です。その凸凹には、たくさんの種類があります。
ガルバリウム鋼板とは?アルミと亜鉛で芯になる板をコーティングした鋼板です。トタンの3~6倍長持ちし、現在ではガルバリウムが主流です。
■弊社で一番使用するYK4-2型
凸凹が多いので強度があります。そのわりに働き巾(372mm)が広いのでコストパフォーマンスに優れています。
■最近人気のK型角波ウォール8
シンプルでモダンな新しい角波です。働き巾(328mm)内に凸が8個あるので「角8」(かくはち)とも言います。
■番外編で「Kスパン」
成形角波との大きな違いは釘頭が出ないことです。同じガルバリウム鋼板ですが、凸凹が深いため働き巾は157mmとやや割高です。
「金属サイディング」も、また成型角波と同じガルバリウム鋼鈑を凸凹に成型したものですが、大きな違いは、断熱材が裏打ちされていることです。このため断熱性能が向上することはもちろんですが、加えて、印刷・成型技術の進歩で、見た目は、まるで本物の石や木や、レンガ…etc そのものです。とても金属とは思えない風貌で、持ってみると驚くほど軽いので、金属板だと再認識させられます。
また、細かい事ですが、「釘頭」が見えません。こういった細部が、仕上がりの美しさや高級感につながります。
また、細かい事ですが、「釘頭」が見えません。こういった細部が、仕上がりの美しさや高級感につながります。
かん合(重なり)部分の隠れる所にビスを打つので、ビス頭は表からは見えません。
また、地震の揺れによる外壁の変形をかん合部のスライドで吸収し、地震の力を逃がします。
塗装 | 張替え | ||
---|---|---|---|
成型角波 | 金属サイディング | ||
価格 (税別) |
¥700,000 | ¥900,000 | ¥1,400,000 |
耐久性 | 7~10年 | 20年以上 | 20年以上 |
工期 | 約7日 | 約10日 | 約10日 |
性能 | 今までと変わらない | 耐震補強を同時に施工することができる | 断熱材が裏打ちされているので、夏は涼しく、冬は暖かになる。遮音性能もよくなり、静かな家になる。 |
仕上り | 好みの色にできる | 新しい外壁材になるので新築したようになる | タイル調・レンガ調・石積調・塗壁調・・・など塗装では表現できない仕上りにすることができる。仕上りががらりと変わり新築したようになる |
その他 | 釘あたまが見える | サイディングに厚みがあるので、窓廻りなどの納まりがゴツくなる場合がある。 |