トタン外壁の劣化サイン、放置は危険!補修費用・時期・業者選びまで徹底ガイド
ご自宅や倉庫のトタン外壁を見て、『なんだか古びてきたな…』
『このサビ、放っておいて大丈夫だろうか?』と不安に感じていませんか?
トタン外壁は、適切な時期にメンテナンスを行うことで、大切な住まいを長く守ってくれる頼もしい存在です。しかし、劣化のサインを見逃してしまうと、修理費用が高額になったり、建物自体を傷めたりする原因にもなりかねません。
この記事では、愛知県新城市・豊川市を中心に、長年にわたり外壁と屋根の工事を手掛けてきた「有限会社 建造」が、プロの視点から「トタン外壁のメンテナンス」「劣化による危険サイン」について詳しく解説します。
- 1.まずはセルフチェック!トタン外壁の危険な劣化サイン【写真で解説】
- 2.東三河の気候で特に注意したい劣化箇所
- 3.劣化を放置するとどうなる?修理費用が数倍に膨らむ前に知るべきこと
- 4.トタン外壁でおすすめの修繕方法は?
- 5.トタン外壁の補修費用はどれくらい?塗装と張り替えで比較
- 6.トタンの修繕・補修・張り替え費用を抑えるためのコツ
- 7.トタン外壁のメンテナンス方法は?
- 8.トタン外壁の修理で失敗しない!業者選び3つのコツ
- まとめ:トタン外壁の劣化は「板金工事」のできる専門家への相談が重要です!
まずはセルフチェック!トタン外壁の危険な劣化サイン【写真で解説】
ご自宅の外壁はどの状態に近いでしょうか?危険度を3つのレベルに分けて解説します。
【初期サイン】色あせ・チョーキング現象
外壁の色が新築時より薄くなったり、手で触ると白い粉が付いたりする場合、それは塗膜が劣化し始めた最初のサインです。
この白い粉は「チョーキング現象」と呼ばれ、塗料が紫外線などで分解されたものです。
【要注意サイン】サビの発生・塗膜の剥がれ
外壁の表面に赤茶色のサビが見られたり、塗膜が水ぶくれのように膨れて剥がれていたりする場合、防水機能がかなり低下している証拠です。トタン自体が直接雨水や空気に触れ、腐食が始まっています。
放置するとサビはどんどん広がり、いずれ穴あきの原因になります。
早めに専門家による診断を受け、サビの進行を食い止めるための補修が必要です。
【緊急サイン】穴あき・変形・雨漏り
サビが進行してトタンに穴が開いていたり、物が当たってへこんだ部分が錆びていたりする状態は、非常に危険です。その隙間から雨水が壁の内部に浸入し、建物の柱や断熱材を腐らせる「雨漏り」に直結します。すぐに専門業者に連絡し、点検と修理を依頼しましょう。
東三河の気候で特に注意したい劣化箇所
日差しが強く台風の影響も受けやすい東三河地域では、特に「南面・西面の壁」と「雨樋の周辺」の劣化が早く進む傾向にあります。
強い日差しで塗膜が傷みやすく、雨水が集中する箇所からサビが発生しやすいため、重点的にチェックしてみてください。
劣化を放置するとどうなる?修理費用が数倍に膨らむ前に知るべきこと
「まだ大丈夫だろう」と劣化サインを放置すると、見えないところで問題が深刻化し、結果的に大きな出費につながることがあります。
ここでは、劣化を放置することで発生するリスクを解説します。
リスク①:雨漏りによる内部構造の腐食
外壁の小さな穴は、家の骨格である柱や土台を腐らせる入り口になります。
雨漏りが侵入し、湿った木材はシロアリの好物でもあり、気づいたときには家の耐震性にまで影響が及ぶ大問題に発展しかねません。
リスク②:害虫・害獣の侵入口となり、二次被害を招く
トタンのサビが進行してできた小さな穴や隙間は、雨水だけでなく、害虫や害獣にとっても格好の侵入口となります。
ゴキブリやネズミ、地域によってはハクビシンなどが壁の内部に侵入し、断熱材を巣にして繁殖するケースも少なくありません。
リスク③:壁の内部の結露やカビが、家族の健康を脅かす
外壁の穴や隙間から湿気が壁の内部に入り込むと、断熱材が湿り、壁の中で結露が発生しやすくなります。
この湿気は、アレルギーや喘息の原因となる「カビ」が繁殖する絶好の環境を作り出してしまいます。
恐ろしいのは、壁の中で発生したカビは目に見えないことです。
知らず知らずのうちにカビの胞子が室内に飛散し、ご家族が吸い込んでしまう可能性があります。「最近、咳やくしゃみが増えた」「なんだかカビ臭い気がする」といった不調の原因が、実は外壁の劣化だったというケースも考えられます。
トタン外壁でおすすめの修繕方法は?
トタン外壁のメンテナンスにはいくつかの方法がありますが、長期的な美観とコストパフォーマンスを考えた場合、「張り替え」が最も良いとされています。
「なるべく費用を抑えたいので、塗装で修繕したい」というご相談をいただくことも少なくありません。しかし、耐用年数やメンテナンス、それにかかる将来的な費用を考えると、トタン外壁の塗装修理はデメリットが大きく、弊社でもトタンは「張り替え」をさせていただくことがほとんどです。
トタン修理を塗装で行うデメリットは以下の通りです。
仕上がりの美観の問題
トタンに塗装を施すと、塗料特有の強い光沢が出てしまい、いわゆる「ペンキをピカピカに塗った」という印象になりがちです。
メンテナンス間隔が短い
トタンの塗装は紫外線などによる劣化が比較的早く、美観と防水性を保つためには5年〜10年という短いスパンで塗り直しが必要になります。その度に足場の設置費用や工事費が発生するため、結果的にメンテナンスコストがかさみ続けてしまいます。
すでに錆びている状態で、塗装修理はできない
トタンの母材がまだ健全で、表面的なサビや塗膜の劣化に留まっている場合、塗装という選択肢もあります。
一方で、サビが進行し、すでに穴が開いていたり、一部が腐食して崩れていたりする状態では、塗装が定着しないため、塗装による修繕は不可能になります。
トタン外壁の補修費用はどれくらい?塗装と張り替えで比較
トタン外壁のメンテナンスには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここでは、修理内容ごとに費用相場をまとめます。
補修費用の相場と具体例
一般的な30坪程度の住宅を想定した、工事内容別の費用相場例は以下の通りです。
30年間でかかる費用のシミュレーションを見てみましょう。
※上記はあくまで目安です。費用は建物の形状、下地の劣化状況、使用する材料により変動します。
このように、初期費用だけを見ると塗装の方が安く感じられますが、長い目で見るとその差は逆転し、張り替えの方が結果的に100万円以上もお得になる可能性があります。
目先の費用だけで安易に塗装を選んで後悔するよりも、一度の工事でこの先30年の安心と美しい外観を手に入れられる「張り替え」こそ、トタン外壁の最も賢い修繕方法と言えるでしょう。
トタンの修繕・補修・張り替え費用を抑えるためのコツ
メンテナンス費用は決して安くありませんが、いくつかのポイントを押さえることで賢く抑えることが可能です。
屋根と外壁の工事を同時に行う
塗装や張り替え工事には、費用の約2割を占める「足場の設置」が必須です。
屋根と外壁のメンテナンスを同時に行うことで、この足場代を一度で済ませることができ、長期的に見て数十万円単位の節約に繋がります。
火災保険を活用する
台風や強風、雪などの自然災害によって外壁が破損した場合は、「火災保険」が適用される可能性があります。
ただし、サビや色あせなどの経年劣化は対象外となるため注意が必要です。
板金工事など専門的な工事も自社でできる会社を選ぶ
トタン外壁の修理では、トタンの加工といった専門的な「板金工事」が必要になるケースが多々あります。
塗装専門の会社ではこの板金工事を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生し費用が割高になります。
板金職人が在籍し、調査から施工まで一貫して自社で行える会社を選ぶことで、余計なコストを削減し、工事全体の連携もスムーズになります。
相見積もりを取って比較検討する
複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は、費用の適正価格を知るために不可欠です。
単に安いだけでなく、工事内容や塗料のグレードなどをしっかり比較し、納得できる説明をしてくれる信頼できる業者を選びましょう。
トタン外壁のメンテナンス方法は?
大きな修理費用を発生させないためには、日頃のメンテナンスが非常に重要です。
ここでは、ご自身でできる維持管理のポイントについて解説します。
定期的な点検を行う
外壁の劣化は、ある日突然起こるわけではありません。ごく小さなキズやサビから、徐々に進行していきます。
具体的には、10年に一度の本格的なメンテナンスだけでなく、年に1〜2回程度、ご自身で建物の周りを一周して状態を確認する習慣をつけることが、外壁の寿命を延ばす上で非常に効果的です。
特に、台風や大雨、地震の後は、劣化が進みやすい箇所に変化がないかチェックしましょう。劣化を初期段階で発見できれば、簡単な補修で済み、結果的に大きな出費を防ぐことに繋がります。
劣化を防ぐための適切なメンテナンスを行う
ご家庭でできる簡単なメンテナンスを行うことで、トタン外壁の劣化を遅らせることができます。
<簡単な水洗い>
外壁に付着した土埃や砂、海沿いの地域では塩分は、塗膜の劣化を早める原因になります。
年に1〜2回、ホースの水で優しく洗い流すだけでも、美観と防水性を長持ちさせる効果があります。
「高圧洗浄機」は塗膜を傷つける可能性があるため、専門家以外は使用を避けましょう。
<周辺の片付けと雑草の除去>
外壁のすぐそばに物を置いたり、雑草が生い茂っていたりすると、その部分が常に湿った状態になり、サビの発生源となります。建物の周りは風通しを良くし、雨が降った後も早く乾く環境を保つことが大切です。
<雨樋の掃除>
雨樋に落ち葉やゴミが詰まると、雨水が正しく排出されずに外壁に溢れ出てしまいます。雨水が常に同じ場所を伝って流れると、その部分だけが著しく劣化し、サビや腐食の原因となります。定期的に雨樋の詰まりを確認し、掃除するようにしましょう。
トタン外壁の修理で失敗しない!業者選び3つのコツ
大切な住まいのメンテナンスを任せる業者選びは非常に重要です。
以下の3つのポイントを押さえて、信頼できるパートナーを見つけましょう。
1. 地元の気候と建材を熟知しているか
東三河の気候特性を理解し、トタンという建材の扱いに長けた業者を選びましょう。
そして、業者選びで最も重視したいのが、その地域での「施工実績」です。
豊富な実績があるということは、それだけ多くの地域の課題を解決してきたということ。
劣化しやすい箇所や最適な補修方法、的確な提案をしてくれる可能性が高まるでしょう。
2. 見積もりの内容が明確で、詳細な説明があるか
「⚪︎⚪︎一式」といった曖昧な見積もりではなく、「ケレン(下地処理)」や「サビ止め塗装」といった、工程ごとの単価や数量が明記されているかを確認しましょう。なぜその工事が必要なのか、どんな塗料を使うのかを素人にも分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。
3. 板金工事まで自社で対応できる「専門業者」か
塗装業者の中には、板金工事が必要になると下請けに依頼する会社も少なくありません。
その場合、中間マージンが発生して費用が割高になったり、連携がうまくいかず工期が延びたりする可能性があります。
塗装から板金工事まで一貫して自社で対応できる業者であれば、コストを抑えつつ、責任の所在が明確な高品質の工事が期待できます。
まとめ:トタン外壁の劣化は「板金工事」のできる専門家への相談が重要です!
今回は、トタン外壁の劣化サインから具体的なメンテナンス方法、そして費用を抑えるコツまで詳しく解説しました。
・色あせやサビは、住まいが出しているメンテナンスのサイン
・放置すると、雨漏りや高額な修理費用につながるリスクがある
・業者選びは、地元の信頼できる専門家に相談するのが一番
大切なご自宅に長く安心して住み続けるためには、劣化の初期サインを見逃さず、信頼できる専門家に相談することが何よりも重要です。
私たち「有限会社 建造」は、この東三河の地で創業して100年。
親子3代にわたり、地域の皆様の住まいを守るお手伝いをしてまいりました。長年の経験で培った知識と、親子代々受け継いできた確かな技術で、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適なご提案をいたします。
「張り替え」はもちろん、専門知識が必要な「板金工事」まで、すべて自社の熟練職人が責任を持って担当するため、適正価格で高品質な施工が可能です。
「トタン一枚の修理」といった小さなご依頼から、火災保険や助成金を活用した大規模なリフォームまで、住まいのことならどんなことでもご相談ください。
「うちの場合はどうだろう?」と少しでも気になったら、まずはお気軽にお声がけを。
診断・お見積りは無料です。無理な営業は一切いたしませんので、安心してお問い合わせください。
▼トタン外壁の施工実績はこちら
https://kenzou.co.jp/rcase/totangaiheki/
▼建造のトタン外壁の修理・補修・張り替えのご対応について詳しくはこちら
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