瓦屋根の家、軽い瓦に葺き替える?それともカバー工法?
古くから使われてきた屋根材といえば瓦!
瓦は日本の風景になじむ美しい屋根材ですが、長く住まわれていると、割れやズレ、下地の劣化など、どうしても手入れが必要になってきます。
そこで今回は、瓦屋根をリフォームする際に知っておきたい「葺き替え」と「カバー工法」について、現場の視点からわかりやすく解説します。
まず、瓦屋根は“瓦を一度下ろす”のが基本

瓦屋根のリフォームのご相談をいただくお客様の多くが、「瓦の見た目が嫌になった」というより、 瓦自体の状態(割れ・ズレ・下地の土の劣化)がきっかけになることがほとんどです。
瓦屋根の場合、屋根修理はどの工法であっても「まず瓦をすべて下ろすところ」から始まります。
そのうえで、 瓦屋根ではなく違う屋根材を使うなら
・ガルバリウム鋼板
・軽量瓦
などの素材を選択していきます。

横葺き?縦葺き? 選ぶポイントは“好み”で大丈夫
瓦を下ろした後、ガルバリウム鋼板の金属屋根にする場合は「横葺き」と「縦葺き」が選べます。
「どっちが良いの?」とよく聞かれますが——実は、予算も耐久性も大きな違いはありません。少しだけそれぞれの特徴をご説明すると…
<横葺き屋根>
・リフォームではこちらが主流
・施工がしやすく、工事がスムーズ
・迷ったら、こちらをおすすめすることが多い

<縦葺き屋根>
・新築では近年採用が増えている
・すっきりしていて直線的なデザインが好まれる
・軒ゼロ住宅や片流れ屋根など、シャープな外観に合う
などの違いがあります。
「雨が入りにくいのは?」とご質問いただくこともありますが、どちらも正しく施工すれば問題ありません。見た目の雰囲気で選んで大丈夫です。
軽量瓦への葺き替えという選択肢も
瓦屋根をリフォームする際には、瓦と土をすべて下ろし、もう一度瓦で葺き替える方もいます。その際に人気なのが 軽量瓦。
昔ながらの瓦は土を使って葺いているため、屋根全体の重さがかなりありました。
しかし現在は、新築の瓦屋根でも ほとんど土を使わず施工します。
そのため、同じ瓦のデザインを残したいけれど、屋根を軽くしておきたいという方には、軽量瓦への葺き替えが向いています。
カバー工法は瓦屋根には向かない理由
金属屋根のリフォームでは一般的な「カバー工法」。これは、既存の屋根の上に、新しい屋根材を重ねる工法です。
ただし、瓦屋根はカバー工法が基本的にできません。
その理由はいくつかありますが、一つ大きいのが屋根の凹凸が大きいため、そのまま重ねると下地が安定せず、雨漏りにつながる可能性が高いためです。
そのため、瓦屋根の場合は瓦をすべて下ろして新しい屋根に葺き替えるという形が基本になります。
ーー瓦の状態は一軒ごとに違い、状況を見て最適な施工を判断する必要があります。
そして何より、屋根は家を守る最前線。見た目以上に、下地や雨仕舞い(雨水を正しく流す処理)が重要です。
建造では、地域の気候に合わせ、長く安心して暮らせる屋根をご提案しています。
これからも、住まいを守る技術と誠実さを大切にしながら、お客様の屋根と向き合ってまいります。気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください!
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