火災保険と台風被害



近年、火災保険で台風などの被害も賄えるということが広く知れ渡り、最初から「火災保険で」と言われることが多くなりました。

そう火災保険は火災だけでなく、台風などで損害があった場合にも補償金が支払われるのですね。

ただ、その損害が台風などの災害によるものか、老朽化や経年変化によるものなのか? 

は非常にやっかいな所でありますが・・。
 
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なので、厳密にいうと上の写真のような場合は、飛んでしまった棟の部分は補償されますが、

さびていてもまだ残っている部分については補償されないということです。

けれど、今回修理せずにおいても、時間の問題で・・

もしかしたら次の台風で飛んでしまう可能性も充分考えれるので、一般的には棟全部の修理が認められるようなのです。

実際、足場を組んで、そのたびに何度も修理・・・なんて効率の悪い工事は、我々業者も保険会社も望んでいないはずですから。

で、屋根に上ると、こんな風な ↓ ↓ ↓ 老朽化に出くわしたりします。
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普段、目にすることもあまりないので、写真をお見せすると、驚かれることも。

カラーベストの浮きや反りをみて、「これも強風のせい・・・!」「屋根全体をリフォームできる・・?」

なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

専門家の立場から言うと、カラーベストの性質上、強風で反ったり浮いたりすることはないんだそう・・・。

カラーベストの反りや浮きは、経年劣化で雨水が浸み込み起こるのだそうです。

ネットでは、火災保険で無料で屋根のリフォーム! みたいな記事を見かけますが、

気を付けないと詐欺行為になってしまう恐れもあるんですって。

でも安心してください。

棟の修理費用として火災保険から支払われる費用を、屋根のリフォーム費用の一部に充てることは違法ではありません。

棟の修理って、棟自体の修理費用より、足場代の方が高くついたりすることも。

屋根リフォームの足場代を、まるまる火災保険で賄えるってことになります。

なので、この機会に屋根リフォームを考えてみるのもお得なことと言えそうです。

それに、老朽化した屋根は、強風で飛ばされ大事になってもいけませんから。